3冠馬ナリタブライアン~シャドーロールの怪物~

      2016/07/30

3冠馬ナリタブライアン~シャドーロールの怪物~

競馬の話をしていると、やはり話題になるのは強いのはどの馬か?思い出補正や時代があって、容易に決まりません。

(まあ、それぞれの最強馬がいていいのですがね)

そしてよく話題になるのが3冠馬となった馬達です。その中でも最強というとナリタブライアンの名が上がります。何故強いのか?どんな馬だったのかを紹介したいです。

94年 菊花賞。
ナリタブライアン、7馬身差の衝撃。
群れに答えなどない。

~2011年菊花賞CMより

 

圧巻のクラシック3冠制覇

ナリタブライアンは1994年にクラシック三冠を圧勝しました。皐月賞は直線から末脚を爆発させて、コースレコードを上回る1分59秒をマークしてしまいます。2着馬との着差は3馬身1/2でした。

続くダービーも5馬身差の圧勝劇です。しかも大外を回っての圧勝劇で、これはもの凄いパワフルな走りです。まるで野獣が野原を疾走しているみたいでした。

3冠制覇の期待が高まる菊花賞でも、兄・ビワハヤヒデの持つコースレコードを破る3分04秒6で圧勝します。その時、後続との着差は7馬身でした。

クラシックでつけた着差の合計は実に15馬身1/2でした。桁違いの強さを見せたナリタブライアンは史上5頭目の3冠馬になったのでした。

3歳時のナリタブライアンの成績は7戦6勝2着1回でG1は無敗。3歳で有馬記念を制したナリタブラインのG1勝利は2歳時の朝日杯を含めて5勝で、シンボリルドルフを超える勝利です。

 

血統は輸入新種牡馬と輸入繁殖牝馬の配合

ナリタブライアン血統表
ブライアンズタイムRoberto
Kelley’s Day
パシフィカスNorthern Dancer
Pacific Princess

ナリタブライアンはアウトブリードの血統構成です。5代までに遡っても生じたクロスはありません。
非ノーザンダンサー系(ロベルト系)×(ノーザンダンサー)の配合です。

ナリタブライアンはクラシックが始まる前に、かなり戦います。それでもクラシック三冠を走り抜けたのは、アウトブリードがあってことが1つの要因かもしれませんね。

では?父と母は何故日本にやってきたのか?

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父はブライアンズタイム

父ブライアンズタイムは日本にやって来た理由は以下の理由です。

  • ロベルト系のリアルシャダイが日本で活躍していた。
  • 日本ではノーザンダンサー系の血が広がっていたので、ノーザンダンサーの血が入っていない馬が必要であった。
  • 本当は芝実績のあるサンシャインフォーエバーを購入したいと思っていたが、その代わりとして導入された

ブライアンズタイムはサンシャインフォーエバーの代替種牡馬だったのです。まさかここまで成功するとは・・・。

 

母パシフィカスの導入

母であるパシフィカスのが日本に輸入されたのは1989年です。
1989年12月にイギリスのニューマーケットのセリ市に売られていたのを、早田牧場が見出しました。しかも彼女の母、パシフィックプリンセスはG1競走・デラウェアオークスを制しています。パシフィカスはノーザンダンサーの血を引いていたので、その点では良かったのです。

しかし、パシフィカスは当時8歳で産んだ子供達の成績も芳しくありませんでした。しかもパシフィカスの競走成績もイマイチでした。おまけに彼女が受胎しているのも、無名の種牡馬シャルードでした。

まさか、ビワハヤヒデのような名馬が生まれるなんて思ってません。

早田牧場としては完璧な繁殖牝馬でなかったパシフィカスですが、ノーザンダンサーは1990年になくなっているので、ノーザンダンサー直の娘は貴重でした。

幸運にも安値でパシフィカスをゲットできたことで、早田牧場は新種牡馬ブライアンズタイムとパシフィカスを配合します。
そして生まれたのがナリタブライアンでした。

 

無敵の兄貴との対決は実現せず

ナリタブライアンを話すと当然話題に出るのが、兄・ビワハヤヒデです。ビワハヤヒデは、ナリタブライアンクラシックを圧勝していた時、古馬となって天皇賞(春)、宝塚記念を完勝します。

ナリタブライアンの1つ上の兄で、古馬最強馬としてナリタブライアンと世代をかけた夢の戦いが期待されていました。しかし、ナリタブライアンが菊花賞で3冠馬になる前に、兄・ビワハヤヒデは故障して引退をします。

菊花賞で杉本清は、兄ビワハヤヒデと同じく独走態勢に入ったナリタブライアンを実況します。

「弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!」

兄の引退から4日後に弟ナリタブライアンはビワハヤヒデのレコードタイムを更新し、3冠馬になります。夢となってしまった有馬記念での幻の兄弟対決・・・。実現すれば、盛り上がったに違いありません。

 

まったく隙の無い強さ

ナリタブライアンは強さに関しては愛嬌というか短所が見当たりません。オルフェとか気性難で自爆して、「コラァ~!!オルフェ」と私はなりました。3冠馬でもスタート失敗したり、「なんじゃこりゃ」をしでかします。

絶対能力で勝ってしまうので、結果オーライですけどね。

しかし、ナリタブライアンはまるで隙がありません。まず、スタートがとにかく上手いです。スタートを成功させて、あっという間に好位につけます。

そのまま折り合って、爆発的な鬼脚を発動させます。

末脚を爆発させても、先頭を走る馬を捕えないことには始まりませんからね。菊花賞でも雨で馬場が稍重でも勝ったので、重馬場でも問題ありません。

圧倒的な末脚とスタートの上手さとレースセンスの高さ。怪物と呼ばれるのも頷けます。

外見はシャドーロールをしていて可愛いのですが。走るフォームを見ると大きそうですが、意外と小柄です。

 

故障後もなんとか頑張った

ナリタブライアンは1995年の阪神大章典を圧勝しますが、この後故障します。故障後は精彩を欠き、見るものを圧倒した力強いフォームから繰り出される末脚はなくなります。

爆発力はなくなったものの、スタートとレースセンスは失っていませんでした。長距離レースとなった96年の阪神大章典ではマヤノトップガンに勝ちます。このレースはスタートを決めて、仕掛けも上手かった。最後の叩きあいもスタートで上手くいったら、最後の力を出したのでしょう。

そして天皇賞(春)ではサクラローレルに敗れてしまいますが、2着です。しかも次走の高松宮記念では4着になります。

3200Mから1200Mのレースでよく4着になったものだと見ていて思いました。やはり、並の馬ではなかったのです。

 

まとめ

ナリタブライアンは3冠馬としてクラシックを圧勝しました。その圧勝劇は今も語り草となってます。なんか気分がブルーになったら、ナリタブライアンのレースを見て元気をもらおうと思います。

それでは、でこぽんでした。

 

 - 競馬, 3冠馬