【名馬紹介】エアグルーヴのここが凄いぞ

   

 

女帝・エアグルーヴが世を去ってしばらくです。エアグルーヴといえば血統のドラマ、牝馬として牡馬相手と互角に戦った、そして母としても優秀な競走馬をターフに送り出しました。名前のグルーヴは「わくわくさせる」で本当に私達に感動と熱狂を与えてくれた名馬です。

そんなエアグルーヴについて私なりに語りたいと思ってます。

エアグルーヴ

(jraサイトより引用)

母と娘のオークス制覇

エアグルーヴの母親はダイナカールで、1983年オークスを制覇しました。しかし、エアグルーヴが生まれる前のダイナカールの繁殖成績はイマイチ。期待の種牡馬にして凱旋門賞を制したトニービンとダイナカールの娘がエアグルーヴです。

エアグルーヴはオークスに出走し、最後の直線で斜行する馬がいたが、力強く駆け抜けてオークスを制覇。この時母娘2代オークス制覇を成し遂げた瞬間でした。

どんなに強い牝馬であっても、中々強い子供を産めることができないのが競馬の現実です。牡馬でも珍しいのにオークス馬からオークス馬が生まれるのはとても凄いこと。

天皇賞・秋を制覇した年度代表馬

90年代はまだまだ牝馬が牡馬相手にクラシックの距離で戦うには厳しいと言われていた時代でした。90年代の強い牝馬はいくら強くても牡馬牝馬混合のレースでは好走はするけども、勝てなかったのです。

しかし、エアグルーヴは札幌で皐月賞馬ジェニュインを相手に危なげなく勝利をするとそのまま天皇賞・秋へ出走します。一線級の牡馬相手でも勝てると自信を持ったことが天皇賞出走の要因です。

天皇賞・秋では前年の覇者バブルガムフェローを真っ向勝負の叩き合いを力ずくで勝利します。最後の直線でのデットヒットーは凄まじく完全に闘志の塊であり、本当に牝馬なのだろうかと疑う気迫です。

この勝利は17年ぶりの天皇賞制覇であり、距離が2000mに短縮されたからは初めての出来事でした。しかも展開のアヤではなく、牡馬との力勝負を制したことでエアグルーヴは女傑、女帝と呼ばれるようになります。

その後も男勝りの競馬をしたエアグルーヴは天皇賞・秋を制した1997年度代表馬に選出されます。三冠牝馬であったメジロラモーヌでもなれなかった地位を獲得したのです。

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伊藤調教師もビックリ

実はエアグルーヴというと生まれた時に、調教師となる伊藤調教師が様子を見てこういったといいます。

伊藤
男の象徴があったら、ダービーをとれる

同調教師の発言が本当であったことは確かで、エアグルーヴは当歳の時からグループの中では常に先頭を駆け抜けていたと言われます。

更にビックリなのは牝馬なのに馬体が崩れることもなく安定した競走成績を残したことです。牝馬は気難しく成績にムラがあるのが普通なのに、エアグルーヴはアクシデントがあった秋華賞(パドックでのフラッシュとレース中の骨折)、引退レースの有馬記念(落鉄)を除けば全て3着以内に入っています。しかも2~5歳までやってよくこんなに真面目に走ったと思います。

母としても大活躍

「名競走馬であっても名牝になれない」ということはよくあることですが、繁殖成績でもエアグルーヴは一流でした。いきなりエリザベス女王杯を連覇するアドマイヤグルーヴを輩出。その後もルーラシップ、フォゲッタブル、ポルトフィーノなどがターフを湧かせます。

アドマイヤグルーブからは2冠馬のドゥラメンテが出ました。もうこの世にいないエアグルーヴですが、その血からはどんどん活躍馬がでることを願っています。孫から曾孫へとこの牝系が将来の日本競馬の名血になったらいいな~。

 

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