【競馬】名馬の思い出:サッカーボーイ 【弾丸シュート】 

      2016/06/09

弾丸シュートと呼ばれる爆発力早さで朝日杯を制し、海外遠征もありえると言われるほどの逸材でしたが、クラシックではまさかの大敗。しかし、夏に本来の力を発揮し、圧勝を重ねてマイルCSを制覇しました。同年の有馬記念3着の後、故障し引退。

 

~2012年マイルチャンピオンシップCMより~
走ることに、安心なんて求めるな。
危険と呼ぶか、冒険と呼ぶか。
見るものすべての、心をかき乱す。
その末脚を人は愛した。その馬の名は

 

 

クラシックまさかの惨敗


戦績よりもその勝ちっぷりが印象に残る馬。尾花栗毛から繰り出される爆発的な瞬発力を武器に圧勝劇を見せたくれたサッカーボーイ。父はジャックルマロワを制した馬なのだが血統的には長距離です。

ディクタス産駒は気性の激しさを受け継ぎサッカーボーイもその気性を例外ではなく、ディクタス産駒は機嫌を損ねると白目ををむき出しにして怒りを表現したらしいです。よく走った後に、白目になっているけど凶暴化していたのでしょう。

小さい頃から大暴れで有名であったらしく、馬の集団の中では喧嘩ばかり売りそこでボスになっていた逸話もあります。小さいのに完全な暴れ馬であった模様。激しい気性は勝負根性につながることもあるので、競走馬としてはプラスと判断されました。

サッカーボーイは勝つ時は凄まじいパフォーマンスを見せるのだがその豪脚ゆえか蹄が弱かったのです。2歳時には圧倒的な強さを見せて、朝日杯を圧勝。勝った着差も名馬テンポイントと同じでテンポイント2世と騒がれ、社台ファームもサッカーボーイの展望について海外遠征を視野に入れていました。

しかし、クラシック本命であった同馬は石を踏んで爪を痛めてしまい、皐月賞を断念します。調子が上がらず、薬を飲んでの急仕上げでダービーに強引に合わせたものでは本来の体調には回復していませんでした。しかも薬の副作用で体調は最悪に近い状態。

しかしファンは圧倒的なパフォーマンスで1番人気に祭り上げます。(実はテレビで井崎先生がいいともでサッカーのダービー予想を「鉄板、鉄板、いける」と太鼓判を押したのが原因だったのか)結果は何も出来ずに15着敗退。海外遠征も夢ではないと言われていたサッカーボーイの栄光は何処へ。

Sponsered Link

 

怒りの夏


クラシックで成果を残せなかったサッカーボーイであったが復権を賭けた夏に、その輝きを取り戻します。ダービーでの鬱憤を爆発させるかのように皐月賞馬のヤエノムテキを追い込んで勝利。

気性が悪くて栗毛な馬であるヤエノムテキを粉砕

 


続く函館記念ではダービー2頭(シリウスシンボリとメリーナイス)と牝馬2冠(マックスビューティ)をまとめて粉砕します。しかも走破タイムが当時のレコードで圧勝し、このレースを見た時はあまりの独走ぶりにしばし呆然としました。クラシックでは力を発揮できなかったが夏に復活を果たしたサッカーボーイ。

向かう先は菊花賞かマイルチャンピオンシップでした。

 

3歳にしてマイル王者に


菊花賞は体調不調で回避し古馬達が集うマイルG1を選択したサッカー陣営。体調は太め残しで前走から体重プラス18kg3か月の鉄砲が不安材料でしたが、1番人気。レースでは直線から弾丸シュート呼ばれた驚異的な末脚を爆発させました。

杉本清
「これは恐ろしい馬だ!これは恐ろしい馬だ!」

実況の杉本清はサッカーボーイのあまりの圧勝ぶりに驚嘆し、2着馬の名前を忘れるほどの圧勝劇を見せました。

このまま有馬に直行し、同期のオグリキャップとの対戦が始まったのだか気性の悪さが爆発。ゲートに鼻をぶつけ前歯を折ってしまい、レースが開始されましたが、それでも自力を見せなんとか3着確保。自爆しなければと思わざるを得ませんでした。

このレースが最後となってしまったサッカーボーイ。翌年は故障を癒すシーズンで終えることになりました。復帰戦の毎日王冠ではオグリとの再戦は叶わず、マイルCSでオグリと戦えば、どちらが勝ったのか興味がありますよね。

 

予想に反し長距離種牡馬に


種牡馬になったサッカーボーイでしたが、実際の競走成績とは大いに異なる種牡馬となります。自身はマイルでG1を2つ獲得し、マイルから中距離の産駒を出すのとは反対に、ステイヤー(長距離)種牡馬として活躍します。

しかも産駒は古馬になっても能力を発揮するタイプも多かったのです。更に産駒は瞬発力を武器にするのではなくヒシミラクリに代表されるスタミナや持続力のある末脚で勝負する馬が多く、サッカーボーイの狂気じみた瞬発力を受け継ぐ馬は現れませんでした。

血統的にステイヤー種牡馬が先祖がえりでもしたのだろうか?それとも人々の欲望に抗ってみせたのだろうか?

現在サッカーボーイの父系は途絶えてしまいましたが、牝系のロイヤルサッシュ系からは数々の活躍馬が出ています。ステイゴールドも同じファミリーなので、応援していきたいですね。

 

それでは、でこぽんでした。

 - 競馬